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職人技
2008/03/04(Tue)
職人技を見るのはいいですね。
先日も書いた左官屋さんの仕事を
見ていると心が落ち着きます。
大工のトシちゃんもある程度腕のいい
大工なのですが、時々やっつけ仕事を
しちゃうし、段取りと後片付けが下手な
のが残念。

おカミは昔引越しやさんに勤めた事が
あります。既にナントカパックという規格化
されたサービスが出来ていて、ほとんど
パートとアルバイトで作業が出来ると
会社のお偉いさん方はおっしゃってました
が、やはりイザとなるとパートやアルバイト
ではニッチもサッチもいかなくなる事が。

例えばすごく大きくて重い一枚板の家具。
どうやって養生していいかわからないし、
ドアより大きなものをどうやって出すんでしょう。
お客様「リフト車が後で来てくれるんでしょ」
バイト君「はぁ」
お客様「ベランダからリフト車で降ろせば
大丈夫よねぇ」
....でもお客様のお宅にはリフト車を駐車
させるスペースが無いんですが...

そんな時、白馬に乗って駆けつけてくれるのが
定年間際あるいは嘱託の梱包作業員。
ナントカパックなんかが出来る前は必ず
こういう熟練梱包士を配置していたの
ですが、殆どリストラしてしまったので
残されたベテランさんは現場を掛け持ち
しなければいけません。

小さなおじいさんなのに、一枚板の大きな
家具をくるくるシートで包み、ロープで縛るの
に数分もかかりません。縛り終えるとすぐに
「おい兄ちゃん、そっちの端持ってくれや」
とアルバイトの学生を呼びます。
「は、は、はい。」
危ない腰つきです。

「兄ちゃん、左手を上にしてみろ。」
「はい。」
「上に45度傾けろ」
「はい。」
「壁に背中をつけて、待ってろ」
「はい。」
「手をゆっくり放して、横の面を持て」
「はい。」
ドアよりも大きな重い家具が簡単に
ドアの外に運び出せました。

紐をかけたり、道具箱を取りに行くときは
子供のように身軽。でも学生アルバイトが
顔を真っ赤にして運んでいる大きな荷物を
荷台に軽々と持ち上げるおじいさん。
おじいさんが来た途端、見る見るあっという間にお家はからっぽ。
荷台には整然と荷物が詰まれています。

お茶を一杯だけ飲んで、
タバコを1本だけ吸い終わると、
次の現場に行ってしまう助っ人おじいさん。
おカミは昔も今も職人さんが好きです。
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